其の11 ジェリーアンダーソンのマリオネットのSF世界
サンダーバードの製作者で有名なジェリーアンダーソンのマリオネット(操り人形)劇にこだわった作品は数多く、その中でも特に好きだったのが初期に低予算で作られた『スティングレー海底大戦争』でした。
一言でいうとギャグ満載のSFアクションドラマ
当時8歳の私は白黒テレビで見ていたはずなのになぜか記憶にはカラーになっている不思議?
テレビ初期に全盛人気タレントだったトニー谷が落ち目になってからこのドラマのナレーターをつとめていた。トニー谷はドラマの随所にアドリブ入れてゆる〜い感じにドラマを仕上げていた。
赤塚不二夫の漫画おそまつ君のイヤミは、このトニー谷がモデルだといえば彼のキャラはお判りいただけるでしょう(^^)
スティングレー号が潜航する海底には生きた魚も泳いでいるのだが、ほとんどグッピーかネオンテトラだった。なんとも健気な特撮だった。
水槽越しにスティングレー号模型を撮影しているのは8歳の私にも見えていた。
海底人はいつも2人しか登場しない。予算がギリギリなのが痛いほど伝わってくる。
しかし海底人たちのぶっ飛びデザインキャラは、今見て改めて感嘆に値する!
8歳の私には夢のような素晴らしいドラマでした。
という訳でDVD買って2回観てからは埃をかぶっているので これも断捨離❣️
もうひとつ好きだったジェリーアンダーソン作品は『ジョー90』
発明家の父が作った『ビッグラット』でわずか10歳のジョーに一流のスペシャリストたちの能力を転送して英国のスパイとして活躍させるという国家機密❗️今ならかなり問題になる設定のドラマ、国家の為ならなんでも許された時代背景(東西冷戦時代)ならではのSFアクションスパイドラマでした。
『スティングレー』は極端にデフォルメされた人形キャラデザインでしたが、『ジョー90』は一転、8頭身の人形のキャラで顔立ちも個性ある英国人のリアルさで作られていた。
しかし表情がまったく変わらない妙なシュールさは否めない人形劇の残念さはありました。
ストーリーも終始まともなアクションスパイドラマとして作っていたが、やはりどう考えても子供に大国の汚れ仕事をさせるのは如何なものかと?
エンタティメントとしては面白い作品ではありました。
これも断捨離します。
他に『キャプテンスカーレット』という秀作ドラマも好きでしたが、所有するほどではなかたので写真からご紹介まで
8頭身リアル人形を継承し、メカニックが増えて後のサンダーバードに繋がったように思います。
このドラマの特徴としてジェット戦闘機エンゼル隊のパイロットが全員モデル並みの美女ばかりというありがたい設定。
しかも空母が空に浮いている、まさしく空母
この後のサンダーバードは人形キャラは少しデフォルメして、さらにリアル感あるメカニックに力を入れている。
ジェリーアンダーソンのマリオネット劇の完成系としてサンダーバードは世界的なヒット作となりました。
めでたし、めでたし(^。^)