trekey’s blog

スタートレックをはじめに個人のコレクションエピソードのエッセイ

すべてのコレクションお店仕舞い 其の6 タイムスリップグリコ

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かなり以前に発売されたグリコのミニチュア昭和レトロシリーズ。今回は鉄人28号に絞ったコレクションあれこれ。

販促ボード2枚とモノクロバージョンの鉄人28号から。

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全10種の中で特にこの二つのジオラマフィギュアのデザイン構成が好きです。右側のジオラマの端にあるゴミ箱の中のゴミまで精緻に作られるなんて涙ものです。

わずか3〜4cmほどのミニチュアでこれだけの表現ができる造形作家がもし江戸時代にいたら根付け細工の名人と後世に名を残す巨匠になっていたでしょう。

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この躍動感、一瞬の動きのストップモーションはまさに芸術的アングル!

奥行きわずか3cm満たない幅の中で表現するスケールの大きい遠近感!

しかし、21世紀の技術力で大量生産されたことによって、その芸術的価値が見えなくなってしまったことが残念に思う反面、そのおかげでこれほどの逸物をわずか300円で買える喜び。

江戸時代なら30両はしただろう。

 

続いては、タイムスリップグリコから3人の造形作家による鉄人28号プレミアム限定品9種!

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美しい!彩色も素晴らしい!なんと言っても質感、躍動感、遠近感、スケール感すべてがコンプリート!(◎_◎;)

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モノクロバージョンより少し大きいがそれでもわずか4〜5cmですよ!奥行きもわずか3cmほど

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左からブラックオックス、鉄人28号、モンスター号。

原作漫画家の横山まさみち先生には大変失礼ながら雑誌に描かれていたロボットたちよりもさらに洗練されフォルムアップされた造形になっていると感じてしまいました。

もちろん造形作家の方々は横山まさみち先生へのリスペクトを込めて入魂の作品を仕上げられたのだと思います。

最後に原作漫画につっこみを少し(^.^)

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私の生まれた1956年から1966年の10年間雑誌連載され、テレビアニメ放送で全国の子供たちのヒーローとして人気を博しました。オークションで10巻揃え、懐かしく読んだら当時気がつかなかった驚きの事実!(◎_◎;)

第一話で鉄人28号が初登場したとき、鉄人はなんと等身大だった!

それがいつのまにか大きい鉄人28号になっているという不思議?

f:id:trekey:20200112011706j:image怪人人造人間が正太郎少年をさらうシーンで怪人は大柄な人間サイズと確認できる。

f:id:trekey:20200112011629j:imageこのシーンで怪人と鉄人28号は対峙してほぼ同じ身長、チェホンマンより小さい人間サイズです。回を重ねて鉄人28号は大きくなっていました。

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これらのカットから見ると鉄人28号の身長は8〜10メートルくらいに見えます。

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このシーンで検証すると戦車の後ろにいる鉄人28号は、戦車(仮に軽戦車としてみても)の対比で見る鉄人の身長は18〜20メートルないとおかしい。

なぜ今まで気づかなかったのか?

それは作品のテンポが速くストーリーの展開も小気味良くどんどん読み進んでしまい気にならないくらいストーリーが面白いからです。

我が敬愛する横山まさみち先生は漫画のストーリー、迫力ある構図、それらに集中力を使い、スケール対比率など細かいことには捉われない大物漫画作家ということです!

ちなみに私の細かな検証の結果、鉄人28号の身長は8メートルであると断言します。

これらも思い出とともに断捨離します。

最後の最後に

鉄人をリモコンで操作する主人公の正太郎少年はネクタイスーツで半ズボン、小学生なのに豪邸に住み、専用の小型拳銃を携帯し、射撃の達人(人は撃たず相手の銃だけ撃つ)毎日警察署長と行動をともにして学校に行っているとこを見たことがない。今ならかなり問題ある設定だが、ストーリー展開の速さと面白さに読み進むのでこれもやはり気づかない。

横山まさみち先生の凄さに改めて感服します。